ID 6137
Title Transcription
タイ レンゴウ ガクシュウ ニ オケル ペア ノ テイジ ジカン ノ コウカ ニ ツイテ
Authors
小田 一男
柴原 貞夫
中嶋 恵子
Abstract
 柴原の研究から対連合学習における刺激呈示時間の間隔が異なる場合、学習形成にどんな効果を示すかを実験的に研究することを目的とした。学習方法は予想法を用い、学習材料をメモリドラムに呈示し、2秒と4秒の呈示時間で実験した。2秒群、6名、4秒群、6名、計12名の被験者を用い、各被験者には二つの材料を学習させた。 本実験結果は、学習試行数・正反応・無反応とも統計上の有意差があり、2秒群の方が4秒群より学習が困難であることを示した。 系列内侵入においては、一試行当りの系列内侵入反応の差はまったく見られなかったが、9試行まででは明らかに差が見られ、2秒群の方が多くの系列内干渉を示した。 侵入反応と被侵入反応との系列内位置の遠隔度については、後退的侵入は2秒群の方が4秒群より多かった。しかし、統計上の有意差は得られなかったが、それに近い差を示した。 本実験結果は全体として見ると、はじめに述べた柴原の研究から予想される「刺激呈示の時間間隔が長いほど対連合学習の形成を早く完成するであろう。」を実証することが出来たものと考える。
Publisher
鳥取大学学芸学部
Content Type
Departmental Bulletin Paper
ISSN
05639638
NCID
AN0017452X
Journal Title
鳥取大学学芸学部研究報告. 教育科学
Current Journal Title
The journal of the Faculty of Education. Educational science
Volume
6
Start Page
67
End Page
73
Published Date
1964/12/1
Text Version
None
Rights
注があるものを除き、この著作物は日本国著作権法により保護されています。 / This work is protected under Japanese Copyright Law unless otherwise noted.
Citation
鳥取大学学芸学部研究報告. 教育科学. 1964, 6, 67-73.
Department
Faculty of Regional Sciences/Graduate School of Regional Sciences
Language
Japanese