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Title Transcription
ヒルゼンノモリ ノ ショウ カセン ニ タイリュウ スル リュウボク ノ フキュウ ジョウタイ
Title Alternative
Decay conditions of woody debris in a small stream, Hiruzen Experimental Forest
Authors
Keywords
流木
腐朽度
目視
ピロディン
蒜山の森
中国山地
Abstract
鳥取大学・蒜山の森の小河川に分布する流木(直径5cm以上)の腐朽状態について, 目視と指圧による方法とピロディン貫入試験器(Pilodyn 6J, Proceq)を用いる方法で調べた. 目視と指圧による方法では, 腐朽度を4段階に区分した(腐朽度1:樹皮がしっかりと付いている, 腐朽度2:樹皮がボロボロである, 3:樹皮は付いていないが材が堅い, 4:樹皮が付いておらず材が柔らかい).ピロディン貫入試験器による方法では, 流木に対して試験器から打ち出されるピンの挿入深(Pd値)を読み取った(最大4.0cm). この結果, 調査区間(長さ227m)に存在した323本の流木(平均直径15cm, 平均長141cm)のうち, 腐朽度1~4の割合はそれぞれ10, 3, 62, 26%であり, 大部分が樹皮の付いていない流木(腐朽度3と4)であった. 腐朽度4のPd値については, ほとんど(92%)が35mm以上であり, 材の腐朽はかなり進んだ状態と判断できた. これに対して, 腐朽度3の流木については, Pd値のヒストグラムが10~40mmまで幅広い分布を示しており, 腐朽の進行状態には大きなばらつきがあると判断できた. 今回用いた腐朽度1~4の区分は既往の研究においても用いられている区分であるが, 本調査地のように腐朽度3の流木が卓越する場合には不向きであると推察された.
Publisher
鳥取大学農学部広葉樹開発実験室
Content Type
Departmental Bulletin Paper
ISSN
0389-5505
NCID
AN00332176
Journal Title
広葉樹研究
Current Journal Title
広葉樹研究
Volume
15
Start Page
23
End Page
26
Published Date
2013-03-29
Text Version
Publisher
Citation
広葉樹研究. 2013, 15, 23-26
Language
Japanese