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タイトルヨミ
ホウカゴトウ デイ サービス ニイル コドモタチ ノ アソビ : ジドウ シドウイン トシテ タイケン シタ ショウチョウテキ ヒョウゲン ニ チュウモク シテ
著者
手嶋 翔一 鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻
キーワード
放課後等デイサービス
象徴的表現
遊びの意義
抄録
放課後等デイサービスでは,児童の障害特性やライフステージなどに応じた支援ニーズに基づいた多様な支援が実施されている。一方で,具体的な活動の無い自由時間についての研究は少なく,その時間は,単に「預かっているだけ」と解釈される可能性が指摘されている。本稿は,児童指導員として放課後等デイサービスで筆者が関わってきた子どもとの自由時間における遊びについて,「象徴的表現」の視点から紹介し,遊びの意義について考察を試みた。その結果,子どもたちは様々な内的葛藤や願望を,筆者との遊びを通じて象徴的に表現し,現実場面を消化しようとしている可能性が推察された。本来,象徴的表現をともなう遊びは,プレイセラピーのような構造化・制限化された場面での専門家との相互交流によって促進されると考えられていたが,放課後等デイサービスのような集団生活空間においても生起することが確認でき,象徴的表現を介した心理的支援の可能性が示唆された。
出版者
鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻
資料タイプ
紀要論文
ISSN
18834531
掲載誌名
鳥取臨床心理研究
最新掲載誌名
鳥取臨床心理研究
13
開始ページ
11
終了ページ
19
発行日
2020-12
著者版フラグ
出版社版
著作権表記
注があるものを除き、この著作物は日本国著作権法により保護されています。 / This work is protected under Japanese Copyright Law unless otherwise noted.
掲載情報
鳥取臨床心理研究. 2020, 13, 11-19.
部局名
医学部・医学系研究科・医学部附属病院
言語
日本語