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タイトルヨミ
シュウチュウカ ハイドログラフ ノ ガイネン : ゲンリュウイキ ノ スイモン トクセイ ト スイ キョウキュウ ポテンシャル オ ヒョウカスル タメノ アラタナ リュウキョウ キョクセン カイセキホウ ニカンスル シアン
タイトル別表記
The lumped hydrograph concept : Pilot scheme of a new duration curve analysis to evaluate hydrological properties and water supply potentials in headwater catchments
著者
芳賀 弘和 鳥取大学農学部生命環境農学科 研究者総覧 KAKEN
小川 滋 九州大学名誉教授
キーワード
集中化ハイドログラフ
流況曲線
濁水
清澄水
水供給ポテンシャル
源流域
抄録
森林小流域において,目標とする水需要レベルに対する水不足量と水余剰量のバランスについて,濁水と清澄水を考慮しながら把握できる集中化ハイドログラフを提案し,その解析手法や応用可能性についての試案を示した。集中化ハイドログラフの上昇部と下降部は,それぞれ河川水が濁っている日とそうでない日の流況曲線を用いて表現された。水不足量を濁水の余剰量で補うことができる最大の目標水需要レベルと清澄水の余剰量で補うことができる最大の目標水需要レベルは,それぞれ濁水供給ポテンシャル,清澄水供給ポテンシャルと定義された。既往の短期流出解析との対比から,集中化ハイドログラフのピーク付近における濁水流出率(疑似ピーク流出係数)と清澄水の減少特性(疑似逓減係数)が,それぞれ濁水供給ポテンシャル,清澄水供給ポテンシャルに関係する指標になりうると推測された。これらの水供給ポテンシャルは,源流域から下流域に至るまでの水と土砂の統合的管理にとって大局的な観点から示唆を与えるものであり,集中化ハイドログラフの有用性は高いと考えられた。
出版者
鳥取大学農学部広葉樹開発実験室
資料タイプ
紀要論文
ISSN
03895505
書誌ID
AN00332176
掲載誌名
広葉樹研究
最新掲載誌名
広葉樹研究
17
開始ページ
17
終了ページ
25
発行日
2018-03-30
著者版フラグ
出版社版
著作権表記
注があるものを除き、この著作物は日本国著作権法により保護されています。 / This work is protected under Japanese Copyright Law unless otherwise noted.
掲載情報
広葉樹研究. 2018, 17, 17-25
部局名
農学部・農学研究科
言語
日本語