@article{oai:repository.lib.tottori-u.ac.jp:00001045, author = {太田, 信夫}, issue = {1}, journal = {鳥取大学教育学部研究報告. 教育科学, The journal of the Faculty of Education. Educational science}, month = {Jun}, note = {前研究(1.2)では、課題に関する要因を変数として、その場合にとられるストラテジーを扱ってきた。本研究では、教示によって学習者の課題に対する構えを形成し、その場合のストラテジーと課題との関係を検討しようとした。すなわちストラテジーの選択決定の2要因、学習者に関する要因と課題に関する要因の両方を独立変数として、実験は計画された。 被験者(学習者)に関しては、鎖状ストラテジー教示群(ChS群)と位置ストラテジー教示群(PoS群)、課題に関しては、難リストと易リストが用意された。そして前実験の結果を、一層明らかにすることが本実験の主目的である。その結果とは、有効刺激でいえば、BとMはCh、EはPoであり、この傾向はリストの難易によって変わらない、というものである。前実験と比べ本実験では、易リストに日常よく使用されている漢字を項目としてリスト作成している点が異なっていた。 主な仮説として、項目間の連合形成の容易さより、次の2つがたてられた。 (1) 難リストの学習においては、ChS群もPoS群も、その速さに差はないであろう。 (2) 易リストの学習においては、ChS群の方がPoS群より速いだろう。 結果は、これらの仮説をほぼ支持するものであった。副次的に、把持についても仮説がたてられたが、把持時間が短すぎたため、把持テストの結果がどのグループもよくなってしまい、今回は仮説の指示には至らなかった。また誤反応%による系列位置曲線の分析結果からは、Eにおいて鎖状ストラテジーより位置ストラテジーが有利なことが示され、前実験結果を確証することとなった。 以上、本研究では、教示による構えの形成という新しい操作を取り入れ、リストの難易によってもストラテジーの優劣はあるという、前研究よりも一歩前進した結果が得られた。}, pages = {193--202}, title = {系列学習におけるストラテジー}, volume = {18}, year = {1976} }