@article{oai:repository.lib.tottori-u.ac.jp:00001099, author = {船井, 美周 and Funai, Yoshikane}, issue = {2}, journal = {鳥取大学教育学部研究報告. 教育科学, The journal of the Faculty of Education. Educational science}, month = {Dec}, note = {具象絵画の場合、その構図が、基本的には、主要描写形象がなす主役空間と、その他の形象がなす脇役空間との主従的構成としての二層的構成をとることは、ほとんど宿命的である。主要描写形象には、画面空間において、位置と大きさの利を得ること、また、画面空間における他の形象との関係において、比例・対比・照応などの利を踏まえることが要請される。(対比や照応には、造形的な意味における場合のみならず、内容対比や内容照応も含まれる。)だが、主空間または従空間が、さらに主・従の二つの部分、あるいは同格的ないくつかの部分を次々に持つことによって、三層以上の多層的、ないしは三元以上の多元的構図が成立するが、いずれにしても、具象絵画の構図は、具象的表現への寄与を主要課題とする「画面の造形的秩序」である。(ただし、画面の造形的秩序それ自体が、考慮されないわけではなくても、それが優先すれば、具象絵画としての性格は、当然気薄になる。)ある程度の、構図としての造形的秩序は、子供の絵画的表現(おおむね具象的表現がその主流をなす)に、自然発生的に現れる。そして、子供の絵画的表現は、構図の上から、その発達段階を無構図期・心象的構図期・自然的構図期、及び構図の多様化期に分けることができる。だが、構図の良否に対する関心や理解力、あるいは構図技能の一層の発達は、個々の対象の描写効果そのものへの関心などの場合に比し、教育のいかんによる面が大きいと言えるであろう。}, pages = {57--72}, title = {構図について}, volume = {14}, year = {1972}, yomi = {フナイ, ヨシカネ and フナイ, ヨシカネ} }