@article{oai:repository.lib.tottori-u.ac.jp:00001672, author = {柴原, 貞夫 and Shibahara, Sadao}, journal = {鳥取大学学芸学部研究報告. 教育科学, The liberal arts journal. Educational science}, month = {Dec}, note = {本研究は以前に報告した'ser factor' の研究と同様に私の提唱する後退禁止の "dynamic 理論" の最も基礎的要素であるところの、挿入学習後の想起時における闘争反応間の’相対的反応強度’を理論的並びに実験的に研究することを主眼とした。序論においては、まず、私の今までの研究成果について簡単に述べ、ついで後退禁止と原学習および挿入学習の相対的強度との関係についての従来の諸文献を批判してから後退禁止における闘争反応間の相対的反応強度について dynamic な観点から理論的に考察した。そしてこれらの理論的考察にもとづいて私は(a)反応強度の変数としての学習間の反応汎化度の効果と(b)学習中における強化数の函数としての闘争反応間の相対的反応強度とを MFR,および想起において調べることを目的とした実験を行った。実験にさきだっていくつかの仮説をもうけた。この仮説を検証するために、無意味語を刺激語とし、動詞を反応語とする pair 6個よりなる、 A-B,A-Kの形式の二つの学習系列をA,Bの両群(各群8名宛)に予想法によって一回完成の基準に達するまで継時的に学習させた。実験変数は学習間の反応汎化度で原学習は両軍とも同一であるが挿入学習ではA群の場合は原系列との反応類似性のきわめて高い系列を、B群の場合はきわめて低いものを用いた。そして挿入学習の直後にMFRと原学習の想起とを行った。その結果は次のとおりである。 1.学習の試行数から見ると、両群とも同程度の原学習から挿入学習への陽性移入が見られたが、学習中における正予想数(強化数)から見ると、A群の場合にのみ陽性移入が見られた。 2.MFR の出現反応においては両群の結果の間に有意味な差はないが、原反応ではA 群の方がB 群よりも多く、逆に挿入反応ではより少なかった。また、両群とも原反応よりも挿入反応の方が圧倒的に多かった。 3.原学習の想起における出現反応においても MFR の場合と同様に両群間に有意味な差は見られなかったが、原反応(正反応)ではA群の方がB群よりも多く、逆に無反応より少なかった。 4.MFR における出現反応が、(a) 原反応の場合は両群ともその強化数が闘争反応である挿入反応の強化数よりも大であった。この両者の差はA群の場合よりもB群の場合の方がより多かったが両群の差は有意味ではない。(b) 挿入反応の場合は両群ともその強化数が原反応の強化数よりも大であったが差は有意味ではない。 5.想起において出現した原反応、および無反応の場合は両群とも闘争反応の強化数の間に有意味な差もまた一定の傾向も見られなかった。 以上の諸結果が仮説との関連において考察された。}, pages = {61--76}, title = {後退禁止における反応汎化と斗爭反応間の相対的反応強度に関する研究 : 後退禁止のdynamic理論への礎石}, volume = {1}, year = {1959}, yomi = {シバハラ, サダオ and シバハラ, サダオ} }