@article{oai:repository.lib.tottori-u.ac.jp:00002017, author = {佐野, 淳之 and Sano, Junji and 篠原, 理絵 and Shinohara, Rie}, journal = {広葉樹研究, Hardwood research}, month = {Mar}, note = {鳥取県鳥取市に位置する鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター教育研究林「湖山の森」(以下、湖山の森)の砂丘上には、肥料木として導入されたニセアカシアが繁茂している。ニセアカシア(Robinia pseudoacacia)は、北アメリカ原産の高木性の外来樹である。マメ科であり根粒菌と根で共生しているため、貧栄養な土地でも良く生育でき、根萌芽を行うことができるため、分布が拡大している。ニセアカシアは萌芽力が高いため、伐採しても多数の萌芽幹を発生させるため、個体数管理が難しい。これまで、巻き枯らしによる駆除の研究がいくつか行われてきたが、どのような巻き枯らし方法が最も有効であるかについて検討された例は少ない。そこで本研究では、湖山の森を調査地として、ニセアカシアに処理を施し、処理後の萌芽の発生数と萌芽率の調査を行った。処理については、コントロールとしての無処理のほかに次の4つの処理を行った。なお、調査対象木の平均DBH は13.4 cmであった。処理方法は、(1)地表面から高さ1 m ~1.3 m の幅30 cm、(2)地表面から高さ3 m を幅30 cm、(3)地表面から1.3 m を幅130 cm、さらに、(4)地表面から高さ30 cm で伐採した個体をそれぞれ5 本ずつ選定した。対照木とした無処理の個体も、ほぼ同じサイズになるように5 本選定した。これらの処理後、1 ヶ月後、2ヶ月半後、3ヶ月後の萌芽数と萌芽幹の長さを測定した。その結果、無処理と比較して、伐採すると萌芽本数が多くなり、萌芽幹の成長量も大きくなった。巻き枯らし処理は初期の萌芽本数は多くなるが、発生率が低くなり、枯死する萌芽幹が多くなった。根萌芽も少なくなるため、ニセアカシアの個体数管理には巻き枯らしが有効であると考えられる。さらに、巻き枯らしの中でも、地表から30 cm の高さを幅30 cm で巻き枯らししたものが最も効果的であり、労力も少なくてすむニセアカシアの個体数管理方法であると考えられる。}, pages = {27--32}, title = {ニセアカシアに対する巻き枯らしの影響}, volume = {17}, year = {2018}, yomi = {サノ, ジュンジ and シノハラ, リエ and シノハラ, リエ} }