@article{oai:repository.lib.tottori-u.ac.jp:00000720, author = {藤島, 弘純}, issue = {1}, journal = {鳥取大学教育学部研究報告. 教育科学, The journal of the Faculty of Education. Educational science}, month = {Apr}, note = {昭和52年告示の小学校学習指導要領理科では、第3学年で「空気の物理的性質」を、第4学年で「光合成」を学ぶことになっていた。これを受けて理科の教科書では、第3学年にじゃがいもをこめ玉に用いた「空気でっぽう」が、第4学年に「いもの育ち」が載せられた。平成元年告示の学習指導要領に準拠した小学校理科の教科書でもジャガイモが空気でっぽうのこめ玉に使われている。 ジャガイモは日常的に料理の素材となる食べ物であり、農産物の一つでもある。ところが「空気でっぽう」は子どもの遊びの道具であり、「空気でっぽう」を使った活動は本来的には遊びである。遊び要素の強い「空気でっぽう」にジャガイモを用いることは、ジャガイモの日常性やジャガイモ自身が持つ歴史性や今日性と小学校教育の目的との間に大きな矛盾を生じる。また、小学校教育は理科も含めて、教科教育、課外活動などの総体の結果として成立するものである。したがって、理科と他の教科および道徳教育、課外活動などの教育内容との整合性、統合性においてもジャガイモ教材は抵触する部分があり、また理科の教育内容においても「いもの育ち」との間に自己矛盾が生じる。以上に述べた諸理由から、「クウキデッポウ」へのジャガイモ使用は決して好ましいことではないと結論した。}, pages = {85--95}, title = {小学校理科「空気でっぽう」及び「いもの育ち」の教材(ジャガイモ)の取扱に関する教科教育学的考察}, volume = {35}, year = {1993} }